クーパー靭帯ってなに?

10代や20代前半にはあったバストのハリが、20代後半になって年齢を重ねていくとともになんとなく、なくなってきたような気がしていませんか?

クーパー靭帯とは、乳腺と筋肉、皮膚をつないでいるコラーゲン組織の束のことをいい、網状ですき間を埋めるように存在しています。このクーパー靭帯が乳腺組織や脂肪組織を支えていることで、バストを上向きに保つことができています。

クーパー靭帯が切れたり伸びたりするとバストってどうなるの?

 

  • バストが離れる
  • バストが垂れる
  • 貧相なデコルテになり老けて見える

 

クーパー靭帯が伸びたり切れたりしてしまう原因とは?

クーパー靭帯は伸び縮みをしないコラーゲンが主成分になっていることもあり、一度伸びたり切れたりすると元の長さに縮むことも復元することもできません。垂れてからじゃ遅いのです!

 

常にバストを支えているクーパー靭帯は、重みによって伸びたり切れやすくなっており、バストを支えるためのケアをしていないと伸びたり切れたりしてしまうのですが、実際には何の自覚症状もないため、気がついたときにはバストが下がっている、垂れている、たるんでいたりします。

 

つまり、いつまでも上向きでハリのある若々しい印象のバストを保つためには、クーパー靭帯に負担がかからないように予防するためのケアが必要になってくるのです。

 

クーパー靭帯が伸びてしまったり、切れてしまったりする原因にはどのようなことがあるのでしょうか。

 

姿勢が悪い

前かがみになる猫背の姿勢はバストが下向きになってしまい、バストを支える土台である大胸筋による支えがない状態になり、クーパー靭帯だけで支えているので負担がかかってしまい垂れ胸の原因になります。

 

妊娠・出産

妊娠・出産をすると赤ちゃんに授乳をするために女性ホルモンが活性化して、バストサイズが2〜3カップほど大きくなります。バストが大きくなると重量も増えるため、クーパー靭帯への負担が増えてしまいます。
何もケアをしないでいると、卒乳後に胸が小さくなったときに皮膚やクーパー靭帯が伸びてしまったことで、胸のハリがなくなり垂れてしまいます。

 

激しい運動

ジョギング、バレーボール、バスケット、テニスなどの体を激しく動かす運動を定期的にしている人は、何もケアをせずにいると胸が上下左右に激しく揺れて、クーパー靭帯がゴムのように伸び縮みをするため負担がかかり傷ついてしまいます。

 

加齢

クーパー靭帯はコラーゲンでできているため、年齢を重ねていくごとに減少していくコラーゲンによって、肌にハリがなくなってくるのと同じようにクーパー靭帯も衰えてしまい、皮膚やバストも垂れてしまいます。
また、加齢によって筋肉も衰えやすいので、バストを支える役割を持っている大胸筋も衰えていくため、クーパー靭帯に負担がかかりやすくなります。

 

ノーブラ

バストを支えるためのものであるブラジャーを着けていないことで、重力によるクーパー靭帯への負担が大きくなります。
また、寝るときにナイトブラをつけてバストを正しい位置に固定せずに寝ることで、バストの脂肪があらゆる方向に動いて重力がかかることで、クーパー靭帯へ負担がかかったり形が崩れしたりします。

 

サイズの合わないブラジャー

現在の自分の正しいバストのサイズを知らず、サイズの合っていないブラジャーをつけていると、カップの中で胸が揺れてうまく支えられずクーパー靭帯が痛みやすかったり、圧迫されることで血行不良になりクーパー靭帯に栄養がまわらず強度が落ちてしまい、伸びたり切れたりしてしまいます。

 

クーパー靭帯を守るには何をすれば一番いいの?

クーパー靭帯を守って、きれいなバストを守るためにしてほしいケアは次のことです。この中ですぐにできることから始めてみましょう。

 

昼は下から支えられるブラジャーをつける

昼間は立っている時間の方が長いので、上からかかる重力からクーパー靭帯を守るために、下からバストをしっかりと固定できるブラジャーをつけることがおすすめです。

 

夜はナイトブラでバストを正しい位置に固定する

バストの位置を安定させ、仰向けや横向きになってもバストにかかる重力からクーパー靭帯を守ってくれます。バストの位置が固定されるので、脇や背中に肉が流れず正しい位置に補正することで、バストの形を保ちバストアップすることも期待できます。

 

運動中はスポーツブラをする

胸全体を着圧してバストが揺れないように固定してくれるスポーツブラは、ゆっくりとした動き、激しい動き、両方の動き、と運動強度によって着圧が3段階に分かれているので、運動をするときには自分にあったスポーツブラをつけてクーパー靭帯を揺れから守りましょう。

 

筋トレで大胸筋を鍛える

バストの土台となる大胸筋を鍛えることで胸を支える力が強くなり、クーパー靭帯が伸びたり切れたりしにくくバストが垂れにくくなります。また、筋トレをすることで酸素や栄養素、ホルモンをしっかり胸に届けられるようになりクーパー靭帯を丈夫にしてくれます。

 

クーパー靭帯のまとめ

クーパー靭帯は、ハリのある上向きの若々しい胸を保つ役割をしています。しかし、一度伸びたり切れたりしてしまうと元に戻りません。本当に後で後悔しても遅いのです…。

 

そのため、これからの5年後、10年後の自分のバストにがっかりすることがないように、クーパー靭帯を守って予防していきましょう。

 

もうすでに垂れてしまっている方もこれ以上垂れていかないように、ノーブラでそのまま放置せず、自分のバストサイズに合ったブラジャーをつけることで体のラインが若々しくなり、自分に自信を持つことができます。